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CAREER LABもやしエンジニアが現代機器から離れて誰もいない夏の海辺でサバイバル生活をしてみた(前編)

もやしエンジニアが
現代機器から離れて、誰もいない夏の海辺で
サバイバル生活をしてみた(前編)
DATE2015/08/07
-もやしエンジニアのその他記事-

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筋肉は贅沢品と豪語する、もやしエンジニアの断食指南。
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筋肉は贅沢品といいましたが、あれは嘘です。
1日のうち4-5時間はスマートフォンを握りしめてTwitterに没頭しているもやしエンジニアのサトウです。普段はクーラーのきいた部屋で冷たいドリンクを飲みながら「あちぃよあちぃよ」とトロけたことを言っています。

しかし、これで、良いのでしょうか。エンジニアとは、世の中の不便を便利にする仕事。便利すぎる部屋の中で便利すぎる現代機器に囲まれて生活していては、モノづくりの意欲と発想は鈍ってしまうのではないでしょうか。

そこで今回は、夏の海辺で、1人、3日間のサバイバル生活を送ってみることにしました。グーグルもない、電子レンジもない、クーラーもない非日常の空間で、私は逆に、エンジニアとして大きく成長するに至ります。その一部始終を、そこで得た8つの姿勢とともに、ご覧ください。
 

サバイバルで得たもの1:
検索に頼らず自分で考える姿勢(AM7:00)

検索に頼らず自分で考える姿勢
今回、サバイバル生活をする場所に選んだのは、水着のお兄さんお姉さんがきゃっきゃと遊ぶビーチではありません。目的は夏のリゾートではないのです。

幸いなことに、首都圏近郊の地元にはゴツゴツとした岩礁がむき出しの海辺が広がっています。人の気配もまばらなので、サバイバル生活をする変人がいても、誰に迷惑をかけることもなさそうです。
まずは出発前に、サバイバル生活に必要な所持品を揃えてみました。当然ながら、Google先生には頼りません。サバイバルは出発前から始まっているのです。

そこで、朝起きてから寝るまで、自分は何をしているのかを考えてみました。大切なのは当たり前のことながら、「衣食住」です。着るものは普段通りで良いとして、「食」と「住」を海辺で創造するのことに重点を置いて、揃えた装備品は以下の通りです。
  1. モリ、シュノーケル、海パン(水生生物の捕獲用)
  2. 飯盒、ナイフ、マッチ(調理用)
  3. 2Lペットボトルの水(命のみなもと)
  4. 黒砂糖(非常食)
  5. 寝袋(寝床にするため)
  6. ノート、鉛筆、カメラ(記録用)
これらをバッグに詰め込んで、いざサバイバルへ出発です。もちろん現地での装備の買い足しはありません。不安!

サバイバルで得たもの2:
課題は自分で見つける姿勢(AM9:00)

課題は自分で見つける姿勢
海辺に到着しました。

いざサバイバル!と意気込んでみたものの、会社にいるときのように決められたタスクがあるわけでなく、何をしてもしなくても良い自由な時間と空間に置かれて、焦る自分がそこに居ました。気づいたら体育座りで海を眺めてしまったり、綺麗な色の貝殻を集めてウフフしていたのです。

まずは落ち着いて今の状況を確認することから。

このサバイバルをするために何が必要か、じっくり考えて徐々に行動に移していきました。生活の基本は「衣食住」の3本柱。服は移動中から既に着ているので、食と住を満たすための行動が優先されそうです。日が昇っている間の活動を、以下のように決めました。
  1. 食材の確保(おもに魚介類の捕獲)
  2. 食材を調理するためのかまどづくり(風よけのかまどがなければ調理中に火が消える危険)
  3. 調理するために必要な火と薪の調達(海辺では燃料となる木材の確保が難しそう…)
  4. 安心して眠れるスペースの確保(寝袋はありますが風よけはほしいところ)

サバイバルで得たもの3:
機転を利かせセカンドチョイスを模索する姿勢(AM10:00)

機転を利かせセカンドチョイスを模索する姿勢
某テレビ番組を参考に、食材はモリを突いて「とったどー!」をすれば良いと思っていたのですが、なんと当日は折が悪く台風が沖縄付近を北上しており海が大荒れ。

磯に打ち付ける波の高さは少なく見積もっても2メートルはありそうです。波に飲まれたもやしエンジニアの末路を想像すると寒気がしてきました。そこで機転を利かせて磯で食べられそうな食材がないか探すことに。

巻き貝は何種類もゴロゴロ生息しています。しかし、これが食べれる貝なのかどうかわかりません。こんなときにGoogle先生がいたら!と、やはり感じてしまうところ。 はたと困っていると、カニが通りかかりました。…そうか!コイツに食べさせてみよう。他の生物が食べられるものは自分もきっと食べられるはずです。

すぐに巻き貝を石でかち割り、取り出した身をカニの目の前に放置してみました。検証の結果、食べられると判断できる巻き貝は2種類が残りました。実験と検証をするあたりはエンジニアぽいなと、ひとりほくそ笑んでいました。また、幸福なことに、浅い潮だまりで2匹の魚と遭遇し、手づかみでそれらを捕まえて拠点に持ち帰ることに成功しました。

サバイバルで得たもの4:
理想と現実の差に直面しても諦めない姿勢(PM14:00)

理想と現実の差に直面しても諦めない姿勢
いざ食材を食べようにも、もやしエンジニアは生ものの食あたりが少し心配です。しかし、加熱するにも屋外で安定した火力を維持するのはなかなかの苦労でした。手持ち花火をするとき、ろうそくの火が何度も消えてしまうことを想像すれば、調理用の火をおこすのがいかに大変なのかわかっていただけると思います。

今回は、海辺に転がっている大きめの岩を重ねて風よけをつくり、かまどとしました。しかし、海に同じく転がっていた薪は湿気ているのか、マッチを使っても白い煙が上がるだけで着火できません。そこで最初から大きな火をおこすことをあきらめ、まずは小さな火を作りだすことに専念しました。

マッチでつけた煙の上に枯れ草や小枝をくべ続け、10分、いや、20分くらいでしょうか、ようやく調理に足りるほどに火を育てることができたのです。

ボタンひとつを押せば瞬時にほしい結果が得られる環境にいると、人間は自分の力を過信してしまいがちです。しかし、本来なら火をひとつおこすのも苦労するのが人間です。エンジニアの現場でも、何度でも失敗を繰り返し、信じた成果に到達する粘り強さを発揮しようと心に誓ったのです。苦労を自らの肉体と頭脳で乗り切る努力は、日常生活では味わえないちょっとした快感でした。

しかし、もやしエンジニアが本当に苦労するのは、この後なのでした…。

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