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CAREER LABもやしエンジニアが近所に自生する野草をおかずに1週間過ごした話 後編

もやしエンジニアが近所に自生する野草をおかずに1週間過ごした話 後編
DATE2016/05/09

新しい電化製品はほしい。趣味のコーヒー豆は妥協せずに買いたい。飲み会に誘われたら、ちゃんと参加したい。でも貯金もしたい。
そんな欲張りもやしエンジニアが家計を改善させるために挑戦を始めた、1週間野草生活。道端や河原に生えている野草がおいしくないと、誤解していませんか。とんでもない、実は野草は、スーパーに売っている野菜と変わりなく、おいしくいただけるんです。
今回は野草の調理例と、野草生活を読者のみなさんにもオススメしたい理由を紹介します。

野草1日分は、10分もかからず収穫できる。

写真を見てください。これは春のとある1日、近所の川べりで集めた野草です。健康のためには「1日350g以上の野菜が必要」、などと言われますが、それを優に超える収穫ではないでしょうか。仕事場への行き帰りの途中、ちょっと道草したら無料でこれが手に入るのですから、むしろ「なんでみんな食べないのかな」と不思議になります。ちょっと前に流行った言い方をすれば「まだ野草食べずに浪費しているの?」という感じです。
本当に必要な野菜以外は、植物関係の食材はもう河原で仕入れれば良い時代なのかもしれません。
今回入手した8種類の野草は、前編をご覧ください。

もやしエンジニアが近所に自生する野草をおかずに1週間過ごした話 前編

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近所の川べりで集めた野草

もやしエンジニアの野草レシピ、7種類はコレです。

ここでもやしエンジニアが実際に作った野草のレシピを紹介しながら、特筆すべき味わいや栄養価についてご紹介していきます。

レシピ1:ヨモギのマリナード

レシピ1:ヨモギのマリナード

さっと湯がいたヨモギを、酢やレモン汁を混ぜた漬け汁に浸しました。湯に浸す時間はごく短くして、独特の香りと歯ごたえを残すと、野草料理ならではのワイルドな一品に。彩りに加えたタンポポとアカツメクサの花の差し色がアクセントになり、見た目にも美しい、春の一品に仕上がりました。
ヨモギは栄養価が高い食材として知られますが中でもクロロフィルという成分は特筆モノ。コレステロール値を下げ、血中脂質を正常にしてくれる効果が他の市販の野菜に比べても、ダントツに多いため、デスクワークが多く、肥満が気になるエンジニアの方にはオススメの料理です。また、食物繊維はレタスの7倍もあるので美容を気にする奥様、彼女にも喜んでもらえるかもしれません。今回はマリネにしましたが、天ぷら・和え物・おひたしにしてもおいしいです。食べごろは穂先15cmの新芽。

レシピ2:ノビルの唐辛子炒め

レシピ2:ノビルの唐辛子炒め

余っていた唐辛子を加えてさっと炒めただけの簡単料理。球根は甘みの強い玉ねぎのような味わいで、むしろクセがなく食べやすい。葉の部分はニラと非常に似ていて、むしろ甘みと旨みが強いので、なぜこれが常食野菜として認知されていないのか不思議なほど。
マグネシウムやカリウムなどのミネラルが豊富で、高血圧や高脂血症の予防にもってこい。食べ方はニラと大体同じで大丈夫で、炒め物はもちろん味噌汁に入れたり餃子の具にしたり使い道が多いのがありがたい。

レシピ3:タンポポのサラダ

レシピ3:タンポポのサラダ

アメリカの作家オー・ヘンリーが小説の中で綴ったサラダを再現してみました。葉の質感は柔らかくシャキシャキとほろ苦い。この苦味には強肝作用があるため、お酒が好きな人には良いかも。欧米で栄養豊富なハーブとしてよく食べられており、ブロッコリーと比較するとビタミンAは1.5倍、カルシウムは4倍、ビタミンKは7倍。ほうれん草と比較すると鉄分が2倍、ビタミンB2が3倍も含まれている。ポパイもびっくりの栄養価なので、ポパイはこれから先はタンポポを食べる描写にすれば良いと思います。今回は葉と花だけを食しましたが、根っこも天日干しにしてから煎るとノンカフェインの体に良いコーヒーになる。いわゆる、タンポポコーヒーというやつです。ほろ苦さ以外に嫌なクセはなく食べやすいので、どんな料理にも彩りとして入れて良いと感じます。

レシピ4:ヤブガラシのおひたし

レシピ4:ヤブガラシのおひたし

湯に通す前は食べるのもはばかられるくらいに毒々しい色をしていましたが、茹で上がると鮮やかな緑に変色。味もほんのりと辛味があり噛んでいるとネバネバしてくるから、まるでモロヘイヤのようです。栄養価についてはGoogle先生と頑張っても調べがつかなかったが、食べることができるのは間違いなさそうだ。後から状態異常に見舞われないことを祈る…。おいしいんですけどね。

レシピ5:ヘラオオバコとベーコン炒め

レシピ5:ヘラオオバコとベーコン炒め

葉の見た目がほうれん草に近いからベーコンと炒めてみたら、これがまあおいしい。独特のほろ苦さとザラザラとした舌触りがクセになる。油とベーコンの塩気との相性はよく噛めば噛むほど甘みも出てくる。スコットランドの高地に住む人々はヘラオオバコを民間薬として切り傷に塗り込んだそうだ。栄養価としては、赤ワインポリフェノールの15倍、ビタミンCの5倍の抗酸化作用を持つらしく美容にうってつけの野草らしいから、奥様や彼女さんから「野草生活を始めましたなんてあなた正気?」と言われたらこの料理を食べさせたら良いと思います。

レシピ6:天ぷら

レシピ6:天ぷら

イタドリやシロツメクサなど他の余った食材を天ぷらにして食べてみました。天ぷらという調理法は他と違いアクを抜く手間が省けるのでオススメ。あまりをまとめて処理できるのもオススメ。ほどよく、野草っぽい特徴を残した風味で食べられる。イタドリは酸味が強くて個性的な味がした。血行をよくしたり、利尿作用のある成分が豊富に含まれているらしい。シロツメクサの花の部分は甘みがあり噛んでいるとピリリと辛味を感じる。茎の部分は揚げたパスタのような食感で豆の風味がする(マメ科だからだろうか)

もやしエンジニア、野草に惚れる。あなたにも惚れてほしい。

「タダより怖いものはなし」。有名な格言があるから食後に「やっぱり野草生活なんて無理なんや」と後悔するのが心配だったが、実際に食べてみたらびっくり。全部がおいしいし、クセが強すぎて無理してる感じもしなかったし、調べてみたら市販の野菜を上回るくらいの栄養価を持っている場合が多くて、本当もう「まだ野草食べてないの?」と言いたいくらい満足したのが今回の実験結果です。
さらに、最初の目的のようにどれだけ金銭的な節約ができたのか計算してみたら、これまた驚きの成果が現れました。

  • ほうれん草1袋147円→代用としてのヘラオオバコ・タンポポ0円
  • 春菊1束197円→代用としてのヨモギ0円
  • にら1束87円→代用としてのノビル0円
  • 豆苗1パック97円→シロツメクサ・アカツメクサ0円

それぞれ約3日で食べ切ってしまう量なので、ひと月で節約できる金額は単純計算で上記の総計の10倍。その額スバリ5,280円。年間で60,000円オーバー。これは相当な節約と言って良いのではないでしょうか。
この衝撃的な金額を前に、私は深い後悔の念にとらわれました。なぜ、私はこれまで野草を食べなかったのだろうか、バカバカバカ!
だからお金を節約したいエンジニアのすべてのみなさんに私は声を大にしてお伝えしたい。
野草!食べずにはいられない!

まとめ

現代社会では、野菜とは「スーパーで買ってくるもの」。しかしほんの少し前の時代では、春先には「春の七草」と呼ばれるような栄養価に優れた野草を摘んで食べる、という風習がありました。春先の野草は貴重なビタミン源であり、一般的な流通野菜と比較してもひけをとらない、むしろ豊富な栄養素を含んでいるのです。前編でご紹介した通りやたら繁殖力が強いのも、それが「生命力を食べている」ということなのかな。
確かに現代の食材に慣れてしまった舌には、ゴワっとした歯触り、そして苦味を強く感じるかもしれません。しかし、繰り返し食べているとその野趣に溢れた風味には、「むしろこれこそ野菜本来のうまさなのではないかなぁ」と感じさせられます。
さらに言えば、摘み草をしつつ、春が来た喜びをその体と舌で味わい自然と人が共生する。その素晴らしさに触れてみるのは良いものかな、と思います。普段は無機質なものとばかり向き合っているエンジニアには、特に!
少なくとももやしエンジニアにとっては、節約できて、お腹も満たせて、自然の豊かさにも触れることができて、大満足なチャレンジでした。


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