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CAREER LAB水素水の次に来るもの

水素水の次に来るもの
CATEGORYトレンド
DATE2016/12/21

「水素水は効く・効かない」の喧々諤々の議論も面白いですね。企業だけでなく、ネット住民からマスコミ・学会まで含めて、皆さん、それぞれの立場で真面目に発言していますし。
さて、では、次は何が盛り上がるでしょうか? 今回は、それを真面目に考えてみます。

ブームになった機能食品

まず、本当にザックリとですが、ブームになった健康食品とその頃のキーワードを並べてみました(表1) (本当に厳密に考えると、違和感がある場所もあるでしょうが・・・)

表1 年代別ブームになった機能食品・健康グッズ
ブーム時代のキーワード
1980年代 豆乳 (第一次ブーム) 整腸作用
1990年代前半 杜仲茶、DHA、アルカリイオン水、リンゴダイエット 動脈硬化防止
1990年代後半 青汁、ポリフェノール(ココア、赤ワイン)、ザクロ
2000年代前半 海洋深層水、CoQ10、豆乳(第二次ブーム)、ヘリシア緑茶 特保(2003年)
生活習慣病
メタボ検診(2008年)
体脂肪抑制
体内浄化・デトックス
2000年代後半 黒酢、寒天ダイエット、朝バナナダイエット、岩盤浴 (デトックス)
2010年代前半 プチ断食 アンチエイジング
抗酸化物質
活性酸素除去
2010年代中盤 水素水、オリーブ油、DHA (第二次ブーム)、豆乳(第三次ブーム)
2010年代後半 ??? (酵素水、抹茶)、

ダイエットはいつの時においても大きな話題ですが、このように見ていくと、80年代は「胃腸を整えて消化吸収を健康的に」であり、90年代は「血液をサラサラにして、動脈硬化を予防しよう」という感じでした。
それが、2000年代になると生活習慣病が注目されてきます。サプリメントも普及し始めます。これは、日本人の平均年齢があがって、ターゲット消費者の年齢が上がってきたこと、予防医学の進歩にともないチェックポイントが増えてきたことなどもあるのでしょう。
2010年代になると、アンチエイジングが前面に出てきますが、特に「活性酸素除去」という聞きなれない言葉が出てきます。これも、医学の進歩のたまものでしょうね。

ここで、いくつかの機能食品を比較してみましょう。

まずは水素水です。
水素水は、健康・生活習慣病、疲労回復、アンチエイジングには効果があるとされています。
ダイエットにも効果はあるとされていますが、代謝改善の結果、体脂肪が燃焼されることの副次効果です。デトックス効果は言及されていません。
もっとも注目すべきは話題性です。
これまで機能食品との違いは「活性酸素除去による老化防止」です。リンゴの変色が例えに出されますが、わかるようでわからないキャッチフレーズです。
「水素には医学的効果がある」とする論文が発表されたのは2000年代に入ってからですが、従来学者は今でも「効果はない」としています。
ネット住民は「水素水はただの水」と「それに水素水といっても、輸送中に水素が抜けているし」、と頭から否定しています。
一方、臨床医学では、肯定派学者が実験を進め、水素水の効果の証拠を積み上げています。
小売り業者では、真面目に商品を作っている会社もあれば便乗組もおり、そこに情報のつまみ食いでページを作るアフィリエートもいて、玉石混交です。
その状況をレーダーチャートにまとめると以下のようになります (図1)。

図1- 水素水効果レーダーチャート
図1- 水素水効果レーダーチャート

次にCoQ10です。2000年代前半にブームになりました。今も安定して利用されています。
CoQ10も健康・生活習慣病、疲労回復、アンチエイジングには効果があるとされています。
ダイエットにも効果はあるとされていますが、代謝改善の結果、体脂肪が燃焼されることによります。デトックス効果はあるとはされていません。
水素水との違いは、話題性でしょうか。欧米で実績がありましたので、「効く、効かない」という大論争になりえませんでした。その前に、このころはネットが十分に普及しておらず、マスコミによる一方的な発信が大半であったということでしょうか。
その状況をレーダーチャートにまとめると以下のようになります (図2)。

図2- CoQ10効果レーダーチャート
図2- CoQ10効果レーダーチャート

今後、ブームになる機能食品を大予測

今、注目されている機能食品について考えてみましょう。

まずは、酵素水。
「効果がある」とされているのは、ダイエットだけです。その他については、効果は言及されていません。これでは20~30代の女性を中心にアピールするでしょう。やはり、ダイエットは定番ですから。
また、話題性ですが、「効く、効かない」の論争は既に始まっています。水素水がもりあがった理由の一つは、プロレスに例えるならば、「ヒール (悪役)」と「ベビーフェース(善玉)」がいて、論争も盛り上がったことです。酵素水でもヒールの出現が待たれるところです。
その状況をレーダーチャートにまとめると以下のようになります (図3)。

図3- 酵素水効果レーダーチャート
図3- 酵素水効果レーダーチャート

次は抹茶です。効能が酵素水よりは広いので、話題としても広がりはあるでしょう。しかし、「逆輸入・再評価」という意味で広がりはあるでしょうが、論争にはならないでしょうね。日本の伝統的な食べ物でもあり、「ヒール」も「ベビーフェース」も作りにくい。
静かにゆっくりと普及していくと思われます。
その状況をレーダーチャートにまとめると以下のようになります (図4)。

図4- 抹茶効果レーダーチャート
図4- 抹茶効果レーダーチャート

機能食品ではないのですが、最後に、体内浄化・デトックスもリストアップしておきます。
整腸作用から始まって、ダイエット→メタボ対策→アンチエイジング、と体をケアしてきた私達にとっては、残ったことは体内浄化・解毒・デトックスでしょう。
まず、デトックスそのものに妥当性があるか否か (必要vs都市伝説)という論争があるでしょう。手法もいろいろあり、それぞれの手法で「効く、効かない」もあるでしょう。
年代的にも、ほぼすべての年代を含みます。
その状況をレーダーチャートにまとめると以下のようになります (図5)。

図5- デトックス効果レーダーチャート
図5- デトックス効果レーダーチャート

終わりに

今はブームになるということは、マスコミが取上げるということもありますが、2chやtwitter、facebook、ニコ動、ブログ、アフィリエートサイト等で話題になり、リアルタイムでインタラクティブな論争がおきて、増幅・発信されることが重要です。むしろ、ネット先行という場合もあります。youtube動画の再生回数や検索キーワードランキングを、マスコミが「今の話題」の目安にしていますから。
これからは、ブームと作るということは、「強いヒール」を作ってそれと喧々諤々の論争をリアルタイムにインタラクティブに繰り広げられ、7対3~9対1くらいで勝つ。完勝すると、論争が終わるので。
そういうものかもしれませんね。

あっ、もちろん、効果があることは必須条件です。やはり、真贋を見抜く眼力を鍛えましょう


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