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CAREER LABホンダS660の開発責任者は若手の26歳!

ホンダS660の開発責任者は若手の26歳!
DATE2015/07/07
ホンダS660の開発責任者は若手の26歳!

ホンダS660はなぜ話題になっている!?

2015年4月2日に「ホンダS660」が話題になっています。

たび重なるリコールや経営低迷など、販売拡大路線に端を発したネガティブな話題に翻弄されているホンダにとっては、一発逆転、イメージ回復の起爆剤になるのが「S660」なのです。

S660は、軽カー枠に属し、オープンスポーツカーであり、ミッドシップレイアウトを採用します。2シーターで、かつての「ビート」の再来だといわれ、S2000の弟分だとも噂されているのです。

ただ、この話題の中心はそのクルマの完成度でも走りの楽しさ以外にもあります(実際に走りは驚くほど魅力的ですが)。それは、S660を手掛けた開発責任者です。弱冠26歳、椋本陵さんが、開発責任者に抜擢されました。おそらく世界でもっとも若い開発責任者でしょう。

弱冠26歳! 若手開発者による開発!

自動車の開発責任者はとても多くの人を束ねなければなりません。S660の開発に直接携わったメンバーを数えても、約500名に達するといいます。サプライヤーや、それに接するメンバーを入れれば、数千人に及ぶはずです。それを弱冠26歳の若者が担っているのです。開発スタートは4年前ですから、その頃の椋本LPLはまだ22歳、驚きですね。

そこにはどういった経緯があったのでしょうか?

きっかけは本田技術研究所50周年を記念した公募です。そこに「作りたいクルマ」をイラストで描き、椋本氏が応募。それがグランプリを受賞。褒美に開発予算が与えられ試作車を製作。それが伊東社長の目にとまり「それなら君が開発責任者となり市販化しろ」となりました。これが大まかなサクセスストーリーであります。若者が好むクルマは若者が造ります。このごく自然な流れに挑んだホンダの今後は明るいといえるでしょう。

もちろん、ベテランのスタッフがサポートしています。やはり一台のクルマの開発をするというのは、技術的な意識に加え、豊富な人脈が欠かせません。若い発想だけでは乗り切れるものではありません。それゆえに、椋本氏を黄門様に例えるならば、角さん助さんが影となり支えているのです。

ともあれ、リーダーが椋本氏であります。デザイナー、操縦安定性担当、駆動系担当などの要職には若いメンバーが集められています。ベテランのサポートがあるとはいえ、S660が若いメンバーが中心になって開発されてモデルであることには疑いはないのです。最終決定権も椋本氏にありますし,責任も彼が抱えます。

これほどの大きなプロジェクトを若い発想に託したホンダの将来が楽しみです。

レーシングドライバー 木下隆之

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