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CAREER LAB【PSVRがやってきた Part2】PSVRを類似機器と比べてみよう。

【PSVRがやってきた Part2】PSVRを類似機器と比べてみよう。
DATE2016/10/14

据え置き型ゲームとしては、PlayStation4 (以下、PS4と記す) 以外に有名なゲーム機器としては、任天堂のWii U(図1)、マイクロソフトのXbox One(図2) がありますが、彼らはどうしているのでしょうか?

図1- Wii U外観
出典:Wii U製品ページ
図2- X-Box One外観
出典:X-Box製品ページ

マイクロソフトは仮想現実対応ゲーム機を2017年の年末商戦に投入すると、2016年6月の「Xbox E3 2016 Briefing」にて発表しました。これはソニーPS4に1年間遅れることになります。一方、任天堂は当面は出す予定はないとのことです。任天堂は仮想現実とは違う方向を考えているようです。

一方、VR対応のヘッドマウントディスプレイとして注目されている製品は、Oculus社のRift(図3) とHTCのVive(図4)です。しかし、これらはPCゲーム向けであり、Steamというゲーム配信サイトが配信するゲームタイトルが想定されています。

図3- Oculus社Rift外観
出典:Oculus社ウェブサイト
図4- HTC社Vive外観
出典:HTC社ウェブサイト

そう考えると、PSVRを他社と比較するということは、実は、PSVR+PSNとOculus Rift+Steam、HTC Vive+Steamを比較するということになる訳です。
この視点も含めて、この三つを比較してみましょう (表1参照)。

PSVR + PSN Rift + Steam Vive + Steam
必要機器構成 PSVR、プロセッサ、センサ(一個) Rift、コントローラ、センサ(一個) Vive、コントローラ、センサ(2個)
PS4、コントローラは有ると仮定 PCは有ると仮定 PCは有ると仮定
価格 44,980円 91,800円 99,815円
ディスプレイ
(片目あたり)
有機EL (OLED)
解像度1920×1080
(960×1080)
有機EL (OLED)
解像度2160×1200
(1080×1200)
有機EL (OLED)
解像度2160×1200
(1080×1200)
リフレッシュレート 120Hz, 90Hz 90Hz 90Hz
トラッキング 360度ヘッドトラッキング 360度ヘッドトラッキング 360度ルームスケールトラッキング
キャッチフレーズ 没入感 VRブーム立役者 ルームスケールトラッキング
ゲームサイト PS Store Oculus Home, Steam Steam
普及度 4000万台を出荷
(2016年5月)
Steamアクティブユーザ数は1.6億人(2016年6月)

PSVR~Steam + Rift~Steam + Viveを比較する

この3製品におけるもっとも大きな違いは、プレイヤをどのようにトラッキングするか、です。
まずは、ソニーのPSVRです。PSVRは、図5に示すようにプレイヤ (ヘッドセット) はカメラ (センサ)の正面に、0.6mから3m離れた位置に座ることが推奨されています。そのカメラがプレイヤの動きをトラッキングする訳です。

図5- PSVRの使い方

次はOculus社のRiftです。
Oculus社のRiftはプレイヤが椅子に座ることが想定しており、プレイヤのすぐ前にあるセンサ (ここでは机の上にある)がプレイヤの動きをトラッキングします (図6)。高性能PCを使うこともあり、ヘッドセットをPCに直接、接続することでゲームをプレイすることができます。

図6- Riftの使い方
出典:Oculus Rift(オキュラス・リフト)開封から設定方法、注意事項を紹介!そしてGearVRと徹底比較してみました。

例えば、「Assetto Corsa Oculus Rift With Actual Headset Point Of View Virtual Reality」は、カーレースのゲームでありますが、プレイヤがドライバーシートに座っていることを想定しています。

別の例では、疑似的に動ける環境を作ることで、椅子に座らずにプレイができるゲームもRiftは実現している。

第三はHTCのViveの場合です。
ViveのセールストークはルームスケールVRですが、それを十分に楽しむためには、図7で示すような大きめの部屋で、対角線で二つのセンサを設置します。

図7- Viveの使い方
出典:HTCのVR HMD「Vive」日本版を入手。豊富な写真と画面でセットアップまで全解説してみる

ダイナミックな動きを楽しむことはできそうですが、実際には、視界は完全に覆われ、屋内の現実は全く見ることができない訳でもあるし、運動量の多いゲームは危険があるとも思われるのでしょうが、どうなのでしょうか。
Youtubeにアップされている動画「Virtual Reality - SteamVR featuring the HTC Vive」程度のゲームが妥当とも思われます。

PSVR~Steam + Rift~Steam + Viveの特長を整理する。

PSVRとRiftは、座ってゲームをすることが想定されており、ゲーム領域も大きくありません。その意味で、家庭等で行うゲームとしてはいいかな、と思います。
一方、Vivaはルームスケールということもありますし、ゲームセンタでの利用が向いていると思われます。今後、例えば、カラオクボックスへの転用もありかなと思います。
もし、家で買うとするならば、やはり、PSVRかRiftでしょう。ゲームセンタ等でしたらViveという選択もありと思います。

ゲームサイトとの関係からみると、PSVRはPSNとつながるだけですが、そこからHulu等の動画配信サイトにつながっており、ゲーム以外の娯楽にも対応できています。
一方、RiftやVivaがつながるSteamは4000本以上のゲームを提供しているとはいえ、そこまでです。今後、Steamが動画配信サイト等ともつながるかどうかが重要です。

終わりに

据え置き型ゲームにおいては、ソニーは任天堂・マイクロソフトには、だいぶ差をつけたと思われます。
今後、ソニーの競争相手は、Steam等のPC向けゲーム配信サイトになると思われます。
現時点では、PSVRは、ゲーム用のヘッドマウントディスプレイとしてはVR酔い対策・音響の3次元化等でOculusやHTCをリードしています。
しかしながら、ゲームの本数では、PC向けゲーム配信サイトがソニーを圧倒しています。
この競争で、ソニーがどのような戦略を実行し、我々、消費者を楽しませてくれるか。
これも、今後の楽しみです。


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