モノづくりエンジニアのための情報ポータルサイト|エンジニアピット

CAREER LAB特許アイデアを効率的に出す エンジニアが実践すべき発想のコツ

特許アイデアを効率的に出す
エンジニアが実践すべき発想のコツ
DATE2015/08/31
エンジニアの中には特許のノルマで苦しんでいる方も多いことでしょう。アイデアを出すには、ひらめきを待つしかないのでしょうか?

アイデアの分野でバイブルとなっているジェームス・W・ヤングの名著「アイデアのつくり方」には、「アイデアとは既存の要素の新しい組み合わせ以外の何ものでもない」とあります。実は、技術のアイデアもこの考え方で出すことができるのです。
特許アイデアを効率的に出す エンジニアが実践すべき発想のコツ  

発明的問題解決の理論「TRIZ(トゥリーズ)」

TRIZ(トゥリーズ)という、旧ソ連で開発された技術の問題解決に使われている理論があります。これは技術の問題解決の要素を、例えば「分割する」とか「非対称にする」、「入れ子にする」などに分類します。そして、膨大な技術データベースから、さまざまな技術分野の同じ要素に分類された技術からインスピレーションを得て、自らの課題を解決するというものです。

効果は確実にあって、現在たくさんの企業で導入され成果を上げているということです(技術アイデアや特許という性格上、具体的な成果が世に出ないのは残念ですが)。かくいう私も、実は会社の研修でこの方法を勉強しました。

参考サイト:日本TRIZ協会
 

機械的にアイデアを受け入れる

この方法の肝は、ただ機械的にアイデアを受け入れてみる、ということにあります。ある技術の経験を積むと、確かに技術力は上がりますが、反面その技術の常識に縛られてしまいます。例えば、AはBの上に置くものだとか、CとDを同じところに置いてはならないとか、そんな発想のしがらみが増えていくのです。

新参者が画期的なアイデアを出して、エキスパートが長年解決できなかった技術的課題を解決してしまった、という話をよく聞きますが、これもただの偶然ではありません。そんな熟練者のワナともいえる状態に陥った時に、機械的に他分野の技術を取り入れることにより、発想を自由な状態に戻すことができるのです。

また、この方法を使う際に禁句があります。それは「○○(自分の技術分野)は特殊だから、他の技術の方法は適用できない」という言葉です。「自分の技術が特殊だ」と思っていれば、しがらみから自由になることはできません。
 

多様な思考を受け入れ、アイデアに昇華させる

「アイデアとは既存の要素の新しい組み合わせ以外の何ものでもない」という言葉は、やはり真実なのです。ある分野での常識が、他の分野では画期的なアイデアとなり得ます。ということは、希少なアイデアを生むためには「既存の要素」、しかもなるべく同業者が知らない要素をインプットする必要があります。

そうすると、趣味や仕事以外の特技など、いかに他の分野の知識をインプットするかも重要です。そういう意味でも、専門以外の技術分野にも広く興味を持つようにしたいですね。
エンジニアライター
蔵本貴文

エンジニアピット キャリアラボ一覧へ戻る