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CAREER LAB稼ぎたいエンジニアが「サイバーセキュリティ」に目をつけている6つの理由

稼ぎたいエンジニアが「サイバーセキュリティ」に目をつけている6つの理由
DATE2016/11/22

スキルアップを目指す方、注目です!
この先の時代、稼げるエンジニアに求められるスキルは、従来とはまったく異なるものです。特に、給与を多く稼ぎたいと考える「意識高い系」のエンジニアが注目するのが「サイバーセキュリティ」関連の技術。
なぜ今、サイバーセキュリティの技術が求められているのか。なぜサイバーセキュリティには未来があるのか。なぜサイバーセキュリティなら稼げるのか。具体的な事例を見ながら考えてみましょう。

サイバーセキュリティが注目の理由1:IoTの市場規模は自動車市場を超えていくから

IoTとは、インターネットに接続されたプロダクトやサービスのこと。スマートフォンを代表とする家電のスマート化や、自動車の自動運転化などで、すでに仕事として関わっているエンジニアの方も多いのではないかと思います。
気になるIoTの市場規模は、2014年時点で約6,500億ドル(約65兆円)。IDC(IT専門調査会社)の調査によると、この市場規模は1年ごとに20%前後上昇し、2020年には1.7兆ドル(約170兆円)にも達すると予測されています。参考までに、日本国内の自動車の市場規模は約60兆円。今すぐというわけではありませんが、いずれは自動車市場を丸ごと飲み込む成長力を秘めているのが、IoTの市場だというわけです。
そしてそのすべてに、サイバーセキュリティが必要です。

サイバーセキュリティが注目の理由2:IoTは死語になるほど当たり前になるから

自動車の市場規模を数年のうちに超えることが予想される、IoT。しかし「IoT」という言葉自体がすぐに死語になる、と言う人も現れ始めました。インターネットに接続されるのが当たり前なのに、わざわざ「繋がれている」と表現する人はいないからです。
今でこそ身に付けるIoTを「ウェアラブルデバイス」などと呼びますが、いずれ「ウェアラブル」という言葉もなくなるでしょう。それくらいに、インターネットに接続されたプロダクトは当たり前の存在になるはずです。
世界最大のネットワーク機器開発会社Ciscoのレポートによると、2000年時点のIoTの数は2億個。2013年にはそれが100億個になり、2020年には500億個まで増えると予測されています。当然、そのすべてにセキュリティ対策が施されていなければなりません。

サイバーセキュリティが注目の理由3:ハッカーは空調機器の組み込みソフトから侵入するから

アメリカの大手ディスカウントショップであるターゲット社は、2013年、7,000万人の顧客情報を流出させる事件に遭いました。ハッカーの侵入経路は空調システム。ショップ内の空調を快適に保つネットワークから、顧客情報を扱うコンピューターに侵入したのです。
他にもハッカーが選ぶ侵入経路として有名なものにはプリンターのネットワーク、USB、スマートフォンの充電器、などが知られています。パソコンやスマートフォンのセキュリティには敏感でも、同じネットワークの中で動作する他のプロダクトのセキュリティがザルであれば意味がありません。
従来、ネットワークに繋ぐ想定のない電子機器の組み込みソフトウェアにはサイバーセキュリティの観点が不要でした。しかし、これから先の時代は、そのすべてに必要です。

サイバーセキュリティが注目の理由4:自動車泥棒はパソコンで鍵を開けるから

2014年、自動車大手のフィアット・クライスラー社は、40万台の車をリコールしました。理由は、ある2人のハッカーが同社のジープに遠隔アクセスして、エンジン、エアコン、ラジオ、ワイパーを乗っ取ったからだと報じられています。現代の自動車泥棒は、物理的に鍵を破壊することも、そしてその場に居合わせることもなく、自動車を盗んでしまうのです。
これが、近年話題の自動運転車のハックとなれば、命に関わる問題になるでしょう。同様に、問題視されているのは心臓ペースメーカーなどの医療機器です。こうしたサイバー攻撃を受けることが命の問題に直結する分野では特に、サイバーセキュリティの発展が急がれます。

サイバーセキュリティが注目の理由5:サイバーセキュリティ対策にはお金がかかるから

世界有数の総合金融サービス会社JPモルガンは、サイバーセキュリティにかけている年間費用を、約2億5,000万ドル(250億円)と公称しています。しかしそれでも、2014年には約7,600万人分の個人情報をサイバー攻撃により流出させてしまいました。サイバーセキュリティにはお金がかかり、しかもいつまで、どこまでやっても、完璧にはならないのです。
この事実はサイバーセキュリティが大きな産業として発展する可能性を示しています。
サイバーセキュリティの意識が高まると、反対にハッカー側の技術も向上します。終わりのない技術革新の競争の過程では、サイバーセキュリティの市場規模は急拡大し、サイバーセキュリティ専門のエンジニアの地位は向上することでしょう。

サイバーセキュリティが注目の理由6:サイバーセキュリティに取り組むのはエンジニアだから

アメリカの情報評価機関NIEは、サイバー攻撃による経済的損失を年間数百億ドル(数兆円)と試算しています。これは攻める側のハッカーの力に対して、守る側のセキュリティの技術が不足している事実の表れです。
近年、世界経済フォーラムを始めとする国際会議のほとんどでは、もっとも重要な議論のテーマに、サイバーセキュリティが取り上げられるようになっています。
しかし誰が、この未解決の問題に解決策を示すことができるでしょう。現場でモノづくりをしているエンジニアより適任の人がどれだけいるでしょうか。
IoTが当たり前になる時代です。ハード面でもソフト面でも、サイバーセキュリティの知識と意識がエンジニアにとって必須のスキルになることは、もはや疑いがありません。
ですからまだ他のエンジニアが注目していないうちに、いち早くサイバーセキュリティを考え始めることが大切なのです。


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